「放課後に…私の話、聞いてくれる？」
「放課後？…分かった！」
花音は私が周囲を気にしているのにピーンときて納得してくれたようで、笑って頷いてくれた。
それにホッとしていると…
「美桜ー！」
いきなり大きな声で呼ばれて私達はビックリ！
花音と二人でその方向に目を向ける。
すると直人と大和が教室に入ってきて…
しかも一直線にこちらへ向かってくる。
「いくら具合が悪くても返事ぐらい返しなさい！」
「はい、すみません…」
朝から大和の盛大なお説教をくらう羽目になってしまった。
まぁこれは自業自得だけれども。
花音は大和を宥めてくれて。
そして直人は…
ただ真っ直ぐに私を見据えていた。
