只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!




「あ、はい……藤堂くんとは少し前からお昼をご一緒させてもらってます。花音ちゃんと大和くんの四人で…」



は…?


大和『くん』?



突然出てきた単語に耳を疑う。



いつの間に下の名前で呼ぶようになった訳?


今日の昼休みまで確かに『倉沢くん』って言ってたよな…



「まぁ、直人と一緒に?この子無愛想でしょ~。仲良くしてあげてね?」



眉を寄せ思考を巡らせる俺を尻目に、母さんは余計なことをベラベラと喋りはじめる。


ホント、余計なお世話だ。


母親からの催促なんて別にいらないっていうのに…



「そんな…寧ろこちらの方が仲良くしてもらってますし……あっ!これ、つまらない物ですが…受け取って下さい」



そう言って美桜は、控えめに紙袋を差し出した。


なんつーか…こいつマジで中学二年か?


大人に対する礼儀や態度が、年相応に感じさせない…


時折見せる淋しげな表情が、俺の中でさらにそれを助長している気がした。