「じゃあねー!直人~」
「また明日なぁ?」
「あぁ…」
放課後、体育館の前で二人と別れる。
二人は俺に手を振ると、急ぎ足で更衣室の方へと消えていった。
花音も大和もこの頃は、バスケ部に所属していた。
中々の上手さでキャプテンをお互いに務めていた位だ。
俺も一応部活に入ってはいたが…
ほとんど参加していない謂わば幽霊部員って奴だった。
やることもないし帰路に着く。
玄関を開けるとご飯の支度をしているようで、何か香ばしい匂いがしてきた。
「ただいま…」
「あら、おかえりなさい。今日も部活行かなかったの~?」
「ダルいし」
「全く!誰に似たのかしらねー?」
ふぅ…とため息をつくと、また母さんはキッチンへと戻っていった。
本当、明るくてお喋りな人だ……
俺と違って…激しく賑やかなんだよなぁ。

