「大和はスポーツ上手いんだよー!直人はね、運動も勉強も出来て成績優秀だし!」
どうして花音が誇らしげなのか…
初めての食事の間中、花音は美桜に俺たちのことばかりを話していた。
大抵の女共はその話にかなりの食い付きを見せていたのだが…
「うわ~、三人とも凄いんだね?花音ちゃんもスポーツ上手だってクラスの子が言ってたし!」
「そんなことっ、…上手って程じゃないよ~」
延々と続きそうな花音の自慢話。
だが、美桜の自然なトークの流れでぐるりと方向転換していった……
見た感じ、まるで俺らに対して眼中にない。
いや、ない方が逆に助かるんだが。
大和と話をする所を見ても、他の奴のようにどぎまぎする様子も微塵にないし…
あんまり喋らない俺にまで、親しみを持って話しかけてきた。
ここまでフレンドリーに接してくる奴は花音を置いて美桜が初めてだった。
マジで『そういう対象』としては考えてない。
あいつの態度が……
はっきりそれを物語っていた。

