美桜は性格も明るく親しみやすい奴だった。
まるで転校してきたのを忘れそうな…
そんな勢いで自然と学校に馴染んで。
何より、周りに見せるその笑顔が男子ばかりか女子をも虜にしていた。
ただ…
微笑みが消えた時の一瞬の表情。
憂いを帯びたその眼差しが…
俺にはそれがやけに大人びて見えて…
胸の中に、取っ掛かりを覚えた。
類は友を呼ぶというべきか。
花音と美桜はすぐに仲良くなった。
「あのさ、今日から美桜ちゃんともお昼一緒に食べたいんだけど…」
昼休みが始まってすぐ、花音が急にそんなことを切り出した。
「全然いいよ!寧ろウェルカム!」
あからさまな大和は間髪いれずにOKを出す。

