*直人side



おかしい…


何かが変だ。


胸に引っ掛かる違和感に俺、藤堂直人は頭を抱えた。




俺には長年想い続けてる奴がいる。


名前は仲野花音。


花音と俺、そして大和は小学生からの長い付き合いになる。



昔から何でも出来た俺は、羨望の分だけ妬まれることが多かった。


クラスや学年の奴らからは一線置かれて、


教師からは成績を落とさないようにとプレッシャーを掛けられた…


いくら優秀だろうが心はまだまだ周りと同じガキのまんま。


不安に押し潰されそうになる毎日…



そんな中で声を掛けてくれたのが……花音と大和だった。



嬉しかった。


そう……純粋に、嬉しかったんだ。