会長の演技力。
それがただの才能だけではないとしたら一体何なのか…
えーっと……うーんと……
「全っ然、分かんなーい!」
「まぁそうだろうね。そうでしょうとも」
さも返答が分かっていたような口振り。
悔しいが彼女には私のことが全部お見通しのようだ。
「うー…劇うまく出来んのかなぁ?不安だよ~」
「まぁなぁ…」
「そりゃ~…確かに?」
三人の顔にも不安が見え隠れする。
私だけじゃなく、花音も大和も…それに直人も不安なんだね。
「でもまだ時間はあるしさ?みんなでいい舞台になるように頑張ろーよ!」
「この前まで散々嫌がってたくせによ」
「なっちゃったもんはしょうがない!乗り掛かった船だ!」
直人に突っ込まれても動じることなく花音は言い切った。
なんてポジティブなんだろう…
こういう時、花音の性格に救われる。

