どんなに否定し続けたところで時間は無残にも過ぎていく。
あの発表から早くも一週間が過ぎ、もう台本の読み合わせを放課後に始めていた。
そんで今はその休憩中…
私は花音と飲み物を買って、体育館裏にあるベンチで休んでいた。
「台本読んでる時の空気が無理だぁ!緊張で噛みそうになる…」
「あぁ~、確かにそれは一理あるね」
花音は相槌を打ちながら、愛飲しているオレンジジュースを口に流し込んだ。
ゴクゴクとそれはいい飲みっぷりで。
ちなみに、花音もあのあと劇の配役に選ばれた。
話によると投票の上位十名は役が充てられるらしい…
去年は一年だったから、そんなこと全然知らなかった。
一年生は劇を見るのがメインで投票の対象外だったし…
花音がする役は主人公の恋路を応援する親友というもの。
今現在の状況が状況だけに…これは凄い複雑な気分。
「美桜はさ…」
「んー?」
「今回の投票、誰に入れたの?」

