頭はまだまだパニックのまま。
納得だって出来ないし冷静でもいられない。
「今まで三年しかやってこなかったのに…まさか下の学年がするなんて!」
「あの子が今年のプリンセスねぇ。顔上げねぇかな?」
顔を伏せようが周りの話は耳に入ってくる。
恨み、妬み、興味、羨望…
たくさんの感情がぶつけられるような…そんな感覚。
あ~、うー…もう、自分のことで頭がパンクしちゃいそう!!
「……………」
だからその時、私は気付けなかった。
いつもは真っ先に話し出すあの子が、ずっと黙り込んだままだったことに…
ねぇ…あの瞬間。一体どんな想いで、どんな表情をしていたの?
少しの余裕があれば、きっと…
いくら後悔したって後の祭り。
この時に私がちゃんと見えてさえいれば…
花音はあんなこと、しなかったのかもね?

