会長とはなんか険悪だったし、花音と一緒に祝賀会にも参加しないし。


私のことばっかり、気にかけてくるしさ…


しかもあんな…


あんな顔、初めて見た。


今日は普段と違うって思ってたけど…


あの表情が…私にとって一番に、衝撃的だったもん。



頭も心も、直人がいっぱいいっぱい支配する。


もしかして私、直人のこと…



…ううん、まさかね?


あり得ないよ。
だって直人は、花音にずっと想いを寄せてるんだから…


う~、余計なことは考えずに今日は寝よう!


変な考えを拭い去るようにぎゅっと目を閉じる。


でも寝よう寝ようとすればする程、中々寝付くことが出来ず。


逆に目が冴えてしまい、呆然と光を見つめ続けてしまう始末で…


そして私はしばらくの間、布団の上で眠れない苦しみを味わうことになるのだった。