そう。ただのからかいなんだって、ちゃんと分かってる。
それなのに…
鼓動がどんどん早くなってく。
せっかく収まったのに頬はまた熱を帯びてきて…
「な、なな、何言ってんだか!…冗談も程々にしろっての!」
話しながら、ガバッと勢いよく布団を全身に被った。
からかわれてるのが分かってんのに…ドキドキしてる自分が、スッゴい悔しい!
だからこそ、直人に赤面してるのを絶対に見てほしくなかった。
「半分は…本気だって言ったら?」
「ないない。あり得ないでしょ!」
花音一筋の奴が何を仰ってるんだか!
本人に言いつけてやろうか。
…ん?待てよ…
もしかして、もしかすると…私って、直人に女子にすら見られてないのでは…?
「あの、さ…」
「ん?」
尚も布団に潜ったまま会話を続ける。
くるまり過ぎて、ちょっと息苦しくなってきたっぽいが…

