只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!




ドックン、ドックンーーー



うわわっ、何だこれ!
心臓がばくばくとうるさい。


直人にこのドキドキが伝わってしまうんじゃ?


頭ではそんなことあり得ないって分かってても、焦る気持ちが大きくなって…



「はぁ~…ちょっと喋りすぎたわ。今日はこれで帰んな?」


「あ、うん…」



盛大なため息をついた後。
腰掛けていたベッドから立ち上がる直人。


そして私は、部屋を出ていく直人を見送っていた…




はずだった。



「…美桜?」


「へ?……おおっと!?」



私の方へ不思議そうな顔を向ける直人。
その視線の先には…



直人の服の裾を掴んでる私の手が…



「こ、これは…違うの!知らぬ間にというか!無意識に、というか…」



咄嗟に手を離して言い訳をする。


まぁ嘘を言ってるんじゃないしね?
本当に、気付いたら掴んでしまってたのであって…