「えーと、仰ってる意味が、よく分からないんですが…」
「っ俺は!あの時…全然、落ち着けてなかったんだよ…」
それを皮切りに直人はポツリポツリと話はじめた。
直人がふらついた私を見かけた時。
どうやらそれは、飲み物を買いに行って戻る途中だったらしい。
偶然坂口先生と話し終えた私を見つけて声を掛けるすんでで倒れた、と。
「倒れたお前を見たら無性に慌てちまって。こういう場合に冷静になんなきゃいけねぇのに…」
「そりゃ人が目の前で倒れたら、パニクるんじゃないかな~?」
「他の奴になら焦ったりしねぇよ!」
そ、それもそれでどうかと思うけど…
というか他の奴って、花音でも?
なんか今の直人、凄く必死だ。
「普段なら体を動かさない方がいいとか考えられるだろうが…無理だった。気付いたらお前抱き上げて、津賀のこと探し回って」
ガーッとまくし立てられるように言われた言葉に頭が混乱する。
いや、そうじゃない。
受け止められないんだ、きっと…
だってこれって…直人に特別に思われてるから、だよね?

