只今、恋の修羅場に巻き込まれそうです!




どうしてドアの前に立って、インターホンを鳴らしているのか。


いつもは勝手にベランダから入ってくるくせに…



「どのようなご用件でしょうか?」


「暑いから早く開けろ」



ノリにも付き合ってくれないとは!
冷たい奴だな、おい。



少々拗ねながらドアを開けると、目の前の直人は小鍋と何点かのおかずを乗せたおぼんを持って立っていた。



「入るぞ」


「え…、あ」



私の返事など聞きもせず、さっさとリビングへと歩いていく直人くん。


親しき仲にも礼儀ありでしょーが!


そうは思うものの、もう先に進んでしまった直人にそれを言う気にはなれず…
私も鍵をかけてリビングへと。



「キッチンクロスある?」


「あっ、冷蔵庫の前に掛けて…」


「美桜はいいから。座ってろ」



部屋に入るなり、動こうとする私を制す直人。


半ば強引に椅子へ座らされた。