「今日はごめんね?おぶらせてしまって…」
「別に…っつーか前よりも明らか軽くなってるし。元々肉ないってのに…骨と皮だけになんぞ」
「そ、そこまではないって…」
多分…
それより…前っていつの話?
ん~……あっ!私が失恋で泣いちゃった時のことね。
「今夜は家で大人しくしてろよ?出歩かないように!」
「はいはーい」
「はいは一回!」
直人って案外心配性…なんか、過保護なお兄ちゃんって感じがする。
鍵を回してドアを開ける…
その間も直人は私の横から離れない。
いつもなら自分の家の方が手前にあるからちゃっちゃと入っていくのに…
「じゃあね?」
「おう」
家の中に入る前に直人にそう一言言うと、直人は返しながら私の頭に手をポンと載せた。
普段とは違う優しい直人…
少しだけ、胸がくすぐったい。

