背負われながら歩いていると、花音たちと分かれる十字路に来た。
ここはもう近所だし。そろそろ見知った人にも出会うかもしれない…
「ねぇ、直人…ちょっと疲れてきてない?ここら辺で降ろしていいよ!こっからは自分で歩くからさ」
「却下」
「なっ…」
何故に却下!?
というか即答ですか…
「ハァ…」
どうしたら降ろしてくれるか悩んでいると、直人から深いため息が漏れた。
「…頼むから無茶すんな。また倒れられたら…マジで、困る」
「なお、と…?」
声色から直人の必死さが伝わる。
そんなにも心配させたんだと思うと非常に申し訳なくなった。
でも…それと一緒に沸き上がる好奇心。
今、直人はどんな顔してるの…?
どうしても…そのことが気になって仕方がないよ。

