「直人も残りなよ。私一人でも帰れるか…」
「は?」
「何でもないです」
鋭い眼光で私を睨む直人にそれ以上何も言えなくなる…
ごめん、直人を待ち望んでる女子たちよ!
こやつは帰る気満々みたいです。
「まぁ俺たちの分まで楽しんで来いよ」
「な、なら俺と花音も…」
「美桜の気持ち、無下にすんの?」
「それは…」
言葉が詰まった大和を尻目に、直人は私の手を引いて保健室を後にしようとする。
「ば、バイバイ!また来週ねー!」
有無を言わさず連れていかれる中で、保健室にいるみんなに手を振った。
「美桜ー!ちゃんと休むんだぞー?」
さっきの大和と直人のやり取りのせいか、花音だけしか手を振り返してはくれなかった…
「美桜さん」
靴を履き替えて門へと向かう。
その途中で誰かに呼び止められた。

