「えぇ…自分の種目に出たあとにね。軽い熱中症…それと貧血の気があるわ」
「そう、ですか….」
熱中症…
通りで頭がくらくらする訳だ。
「顔色も良くないし…もしかしてダイエットとかしてる?ホルモンバランス崩れるし、やめた方が…」
「いえいえ、ダイエットはしてないんです!ただ…最近夏バテ気味で…」
「そう。あんまり入らないかもしれないけど、消化のいいものを少しずつでも食べていくのが良いと思うわ」
優しい優しいなるちゃんの笑顔。
まるでマリア様みたいで…
前まではなるちゃんを見るとキスシーンが浮かんじゃうから、なるべく遠ざかってたんだよね。
今はもう、全然平気。
「ありがとうございます…それと、迷惑かけて、すみません」
「ううん。無傷で済んで良かったわ」
なるちゃんに言われてハッとする。
あれ?あの時、勢いよく倒れたはずだよね…
それで傷のひとつもないなんて。
「あの、私が倒れた時なんですけど…」
ガラッーーー

