次に目を開けた時には全然別の場所にいた。
白い天井、白いシーツ、淡い黄緑色のカーテン…
どうやら私は保健室に運ばれたらしい。
頭がくらくらしていて、体が起き上がるのを拒絶する。
私はそれを抵抗することなく自らをベッドへと沈ませた。
『美桜!』
そういえば…倒れる寸前、誰かに呼ばれたような気が…
声が低かったし男子かな?
だとすると大和か直人か。
下の名前で呼ぶのは二人ぐらいだし…
ぼんやりと天井を仰ぎ見ながらそんなことを考える。
すると、シャーッとカーテンの開く音が聞こえた。
「目覚めたのね。具合はどう?美桜ちゃん」
「ん…まだ動けそうにない…かも。私、倒れたんですか?」
心配そうな顔つきで、この保健室の先生であるなるちゃんが顔を覗かせる。
うーん、見れば見るほど綺麗な人だ。
男子が騒ぐのも頷けるというか…
だるい体とは裏腹に、案外胸の内は余裕な私。

