「もっと食え。顔色悪いし」



端正な直人の顔が歪んでいる。
さっきまで無表情だった人が。


そんなにも、私を心配してくれるんだ…



なんか嬉しいな…胸があったかい感じがする。



「ありがとう…でも、今はもう入んないから」



あんまり困らせたくない。


その一心で私は直人に笑ってみせた。




昼食も食べ終わり、四人で席へと戻る途中…



「美桜さん」



昇降口のところで生徒会長に呼び止められた。



み、美桜さん…?


話すのは二回目なのに急に下の名前ですか、そうですか。



「羽山先輩…どうしたんですか?」


「羽山なんて、他人行儀だね…帝って呼んで?」



…はい?


一体何なんだ、この人は!


ホントに読めないわ。こんなキャラでしたっけ?