「美桜ちゃーん!一緒に戻ろうぜぃ」


「お、重い…」



どーんと後ろから、花音が勢いよく覆い被さってくる。


密着しているせいなのだろうか…


暑くて堪らないんですが!?



「にしても…花音はハイテンションだね?」


「そうだろう、そうだろう!っていうか、逆にローテーションだね?毎年、この行事の日は」


「ローテーションって…」



まぁその通りだけどね?


私は三人みたいに軽やかに走れる訳じゃないし!


むしろ、動かせば動かすほどに鉛のように重くなるのよ…


羨ましい。


私も運動が得意なら、体育祭も楽しいであろうに…



「お前らは仲がいいねぇ~。なんつーか、ラブラブって感じ?」


「女同士なのに?キモいこと言うなよな、大和」