夏休みも残り少なくなったある日。


私は退屈していた。



うーん、宿題もすでに終わらせたし…
今日の掃除や洗濯も完了した。


花音と大和は運動部の助っ人で忙しいし。


直人は親戚の家に家族で行ったみたいで居ないし…



どうしようかと考えあぐねていると、スマホに着信が入った。



「もしもーし」


「美桜ちゃ~ん。おはよ!」


「お母さん…」



私の名前をちゃん付けしている…ということは。


うっ…またもや嫌な予感が!



「あのねぇ…今日って、時間ある?」


「え?き、今日は忙し…」


「んー?暇だって?ちょうど良かったぁ!」



話を最後まで聞けーっ!!


フッ、これも…嘘をつこうとした報いなのかもね…