花音たちの補習も無事に終わり、私たち四人は約束の海にやって来た。


今日は天気も良好でまさに海日和といった感じ!



「お披露目ターイム!」



花音が大和と直人の元に駆け寄ると、そう一言告げた。


ピンクを主体としたフレアトップの水着は可愛らしい花音によく似合っている。


直人の顔が赤くなっているのは、夏の暑さのせいではないだろう。



「ほら美桜も!そんな暑苦しいの脱いじゃって」


「ちょっ…、花音!」



見せる勇気がなくて羽織っていたパーカーを花音に剥ぎ取られる。


それによって来ている水着が露になった。


お母さんがデザインした黒の水着。


生地の上から同じく黒のレースが被せられていて、よく見ると蝶が施されている。


トップの中央に付けられたリボンも蝶をイメージしたもので…


私が着るにはもったいない位可愛い。


可愛いんだけど…


ちょっと胸が強調されすぎてやしませんか!?