「お前…っ、美桜のことが好きだ」 高校二年生になったばかりの春に私、眞中美桜(マナカ ミオ)は男友達から唐突の告白を受けた。 発せられた言葉の意味を捉えることが出来ず、しばらく固まる私。 でも、それを理解した途端に顔が熱くなるのを感じた。 夕日に染められた教室に、少し冷たい風が吹き抜ける。 その風が赤くなっているであろう、私の頬を撫でていった…