零父「零夜。お前は、千沙ちゃんに嘘を、裏切ったらしいな。病院の看護師から聞いた話だが、ここ数日お見舞いに行ってなかったのは何故だ。そして、千沙ちゃんと幼馴染を辞めるって言ったらしいじゃないか。」



零母「千沙ちゃんには、頼れる人がもう、零夜しか居なかったのよ…………」



零「俺は、俺は何も知らなかった。まず、千沙はまだ1年は余裕で生きれるって言ってたんだ。」



零父「知らなかった?知ろうと思えば、いつでも知れたはずだろ?俺達より、千沙ちゃんと永く一緒にいたのは、誰でもない。お前だろ!あと、千沙ちゃんの生きられる時間は、事故が起きてから1ヶ月保つか保たないかだった。」



俺はそんなにも頼りなかったか?あの時、幼馴染を辞めるなんて言わなければ…。毎週金曜日に必ずお見舞いに行っていれば…。俺が千沙に嘘をついたから、最後の最後に千沙は俺に嘘をついたのか?もう、訳が変わらねぇよ。



零父「俺達は、お前と永澤麗華の交際を絶対に認めないからな。千沙ちゃんの気持ちを踏みにじったんだから、一生をかけて……と言いたいが、俺達も同罪だ。だから、俺達三人で毎年千沙ちゃんのお墓参りに行こう。」



零母「そうね。」



零「あぁ。」