翌日ー



「まなちゃん、おーい

まなちゃんってばー」



「んー…」



どうやら彼女は朝が弱いらしい

俺にとっては新たな発見でもあり

起こしてあげたいけど

まだ彼女の寝顔を見ていたいような

なんとも言えない気持ちだ




「おーい、起きてー」



「んっ…」



「……………っ」




もう一度呼びかけては見るものの

彼女はまだ夢の中のようだ

しかも、寝返りを打ったかと思えば

ふいに俺の左腕をぎゅっと掴んだ



「本当にもう……」