教えてくれたのは、君でした。




「ごめんね玲くん

さっきは引き止めちゃって…」


「まぁーびっくりしたけど

俺は嬉しかったかな」


「嬉しい?」



「うん。もう少し愛美と一緒にいたかったし」


「そう…なんだ」



どうして玲くんは

恥ずかしげもなくそんなことを…!

平気そうな玲くんに比べて私は

恥ずかしくて余計に

熱が上がりそうだっていうのに…!



「よかった、案外元気そうで」


「ごめんね?今日出かける約束してたのに」


「そんなのいいって

無理して来られるより全然マシ

まなちゃんなら、約束は守らなきゃ!って

無理して来そうだから」


「……っ」



ごめんなさい

無理して行こうとしてました

というより、なんて勘の鋭さ……