「あっ!!」
ボーッとしてると、服あさってる美世の手が止まった。
カチャッ
ハンガーごと、取り出したのは、眩しいくらいのパッションピンクのパンツだった。
「あった~~~ ♡」
ぴょんぴょん跳ねながら喜ぶ美世。
「それ、いつ着んの。」
どー考えても、派手すぎだろ。
「ハロウィーンにっっ!!」
すごい、予定の組み方だ。尊敬する。
「サイズ丁度だから、買ってくるねー!」
「おー、外いるから。」
「はーい!」
ニコニコしながら、ご機嫌美世ちゃんは、スキップしてった。
オレは明るい目がチカチカする、店内を出て、外のベンチに座った。
やっと、終わったー。
なんだ、この疲労感は。
「お待たせーー ♡」
緩みに緩みきった頬は、喜びを充分に表していた。
「これから、どうすんの。」
「んー。駅前の新しいカフェ行ってみよっか!!」
いい、休み場所かな。
「おー。そうしようか。」