カチッ 蔵にひとつだけある時計の針が夜の 7時をさした。 もうこんな時間か… 悠斗に連絡できてないな… その時だった。 「なんだコイツは!」 「取り押さえろ!」 外にいる警備員さんの声が響いた。 誰だろう? ガチャン 蔵の鍵が開く音がした。 「理恵!」 髪が汗で濡れていて、 ハァハァと息を荒くした悠斗がいた。 「どうしてここに⁉︎」 「は?忘れたの? いつまでも連絡来なかったら 家に乗り込むってヤツ!」