貴女にチューリップを







「はい、これ。受け取って」




そう言って渡されたのはチューリップの花束。



赤と紫しかないって。


どういうことよ。



「………な、んでよ」




とりあえずあたしの手の中に収まった花束。



「僕と結婚しよう」