「やっと…全部の授業終わった…」


授業中もずっと話しかけられてて全く集中出来なかった…


「咲、お疲れ」


顔をあげると詩織ちゃんが立っていた。


「うん…疲れた」


でも、話してて嫌な気分になるとかそういうのは一切なかった。


逆にもっと話したい…とか思っちゃったし…


「私部活行くけど…」


「あ、うん、いってらっしゃい、頑張ってね」


「うん、ありがと」


詩織ちゃんはバレー部。


確か中学の頃からやってた。


熱中できるものがあって…羨ましい。


私は特にやりたいこととかなかったら入らなかった。


それが…一番楽。