~♪~♪
俺の好きな音楽が携帯から流れる
そのおとで俺は正気に戻った。
「今さら何考えてんだ俺…」
そぅつぶやきながら携帯をみると
雅からの着信だった
「もしもし、おはよ」
俺は何もないフリをして電話にでる
「おはよ、なぎってば遅刻だよ?」
ん?遅刻?
…まさかと思って時計を見ると
時計の針は8時を指していた。
「やべぇ、ほんとごめん。なんか今日寝起き悪くてさ」
俺は急いで顔を洗い、玄関へと向かった。
「悪い夢でもみた?」
冗談混じりに言う雅の言葉に俺は一瞬フリーズした。
「あれ?もしかして図星?珍しい。」
クスクスと笑いながら言う雅に少し嫌気がさした。
けど、その反面彼女の明るい声のお陰で悪夢のことがどうでもよくなった気がした。
「うるせーな。とにかく急いで学校向かうわ。迎えに行けなくて悪かった。ありがとな、電話。」
「待ってるよ、なぎ。」
雅の優しい声のお陰で、俺の変わらない日々がはじまった。