「凪…」

白いワンピースを着たアイツが 俺の名前を呼びながら泣いていた。

「ごめんね、凪っ…」

何度も何度も俺の名前を呼びながら ごめんねを繰り返していた。

いつも黒い服しか着ないアイツ。
白のワンピースは俺があげたプレゼントだった。
特別な、ものだった。

アイツはずっとずっと、ごめんねを繰り返した。

何故かアイツはボロボロだった。

「サヨナラ」

アイツは俺を見て一言それだけを告げた。