ひとりごと。

この世界は間違っている
間違い探しの世の中だ

一つ
二つ
三つ

間違いを正す度に
怒られる世界

相手に謝らせては
いけないんだってさ
恥をかかせては
いけないんだってさ

いくら自分が正しくたって
頭差し出して
小さくなって叩かれておけってさ

お優しい人生の先輩が
哀れみめいた言葉を紡ぐけどさ
それって間違いなんじゃね？

素直に全部聞いて謝れなんてさ
単なる八つ当たりの一種だろ？

この世界は間違ってる

言いたいことは全部飲み込んで
小さくなるしかないなんて

俺は大きくなりたい
宇宙へ飛び出せるぐらいに

それは未来に先輩を見習って
後輩を蔑むのではなく
人として自分の間違いは認め
相手の正論は飲み込むこと

間違ったって
素晴らしい世渡りにかこつけて
相手を苦しめる人生道を
進めたりせず
己の足で見つけさせたいのさ

みんながみんな
同じになることはないさ
この世はクローンの世界じゃない

諦めて我慢するのは簡単さ
諦めずに窓を蹴破る方が大変さ

努力を人は怠るから
諦めずに叩き続けろ

石橋の上は走って通れ
地道に叩くなんてするな

一番高い天辺の塔で
叫んでやれ
正論を

王様の耳は
ロバの耳だっていいじゃないか

鶏が金の卵を産んだのが
本当なら胸を張れよ

狼が来たのが嘘じゃないなら
家のドアを蹴破ってでも証明しろ

間違いを認めない方が
十分な罪だ