ひとりごと。

朝上がり損な匂いのコーヒーだった
体に流れるガソリンが
ドクンドクンと鼓動する

ギクシャクロボットは今日も行く
ガクガク、ガシャガシャ音立てて

昼下がり損な味のコーヒーだった
失敗作を流し込み
誰かさんのかわりに小さくなる

ボロボロロボットは今日も行く
オドオド、シクシク音立てて

夜更けは損な色のコーヒーだった
暗い夜道を途方もなく
あっちへこっちへキズだらけ

ガラクタロボットは今日も行く
トボトボ、ズルズル音立てて

何も感じれないほどの苦さに
息をできないほどの苦しさを感じながら
ロボットの朝はまた必ず来る。