そして、静かに息を飲んだ。 ふわふわと風に揺られた、彼の細い髪の毛。 それと同時に、微かなコーヒーの香りが、あたしの鼻をくすぐった。 外の光が、彼をキラキラと輝かせる。 切れ長の目と、視線がぶつかる。 左目の下にある小さな泣きボクロが、印象的で。 あたしはすぐに、囚われた。 「彼が、有沢 尋瀬くん。君の指導係だよ」