「創太………?」
創太は嫌そうな顔をして
「……愛梨、行くぞ」
下の名前呼び………。
愛梨ちゃんって言うんだ……。
「席借りてごめんね、菜塚さん!」
創太は愛梨ちゃんを連れてどこかへ行った
「葵…、少しだけ…いい?」
里穂がそっと言う。
「うん……。」
不安な気持ちを抱えたまま、里穂について行く。
心配した様子でついてくる日向。
着いたのは……屋上。
あの日みたいな風が通り抜ける
そして、ゆっくりと里穂が口を開く
「葵……今から話すのは……大事なことだからね……」
暗く、重い空気の中、
里穂は話し始めた。
「昨日の朝、創太が……」

