次の日は
すごくまぶたが重い。
今日………学校行きたくないなぁ…。
さすがに熱はないし、
仮病までして休みたくもないし…。
はぁ………
ため息をつきながら、待ち合わせ場所に向かう。
足取りも重くて、一歩が小さい。
待ち合わせ場所の近くまで来ると
「葵ー!熱は大丈夫ー?!」
「葵…!もうみんな集まってるぞー!」
里穂と日向と創太の声が…………
いや、
………創太の声はしない
それは………創太はいないから。
“みんな集まってる”?
創太はいないの…?
「里穂、日向、おはよう!」
引きつっているかもしれない笑顔で話す
「引きつってるけど…?大丈夫か?」
「……え、そう?大丈夫だよー!」
「葵…、あのね………」
「あ、早く行こ!遅れちゃう!」
里穂が悲しそうな表情をして私を見るから
私はそれをさえぎるように話す
私だって、そんな表情だったら
良くないことってことぐらい分かる。

