ん~と… 誰だったっけな?



…思い出せないや。




「…葵どうした?知り合い?」


「う、ううん、分かんない!」


「分かんないのかよ!てか遅刻するぞ!」


「寝坊した日向には言われたくないだろうけどね~」


なんやかんやと話していたら、本当に遅刻しそうな時間になってる…!



キーンコーンカーンコーン…



「やばい!急がないと…っ!」


全力で走って、とりあえずクラス表を確認しに行く。



えっと、菜塚…菜塚…っと……あった!



1年……7組!



よし、先生がくる前に~…っ!



あれ、3人がいない…



…と、とりあえずクラス入んないとっ…!




グラッ…




だ、段差につまづいた…!



うぅ…転ぶ……っ!



………あれ?…誰かに手、掴まれてる…




「おい、転ぶなよ!」




あ…、日向だ……。


その後ろに、里穂と創太もいる。



「みんな同じクラスなのに置いてかないでよ~…!」




え、同じクラス?!




「本当……?」



「ウソ言う訳ないでしょ!って、先生来るから急いでー!」



「ご、ごめーん!」



そして急いで席に着く。



周りの子はみんな可愛い……!

モデルみたい…!



なんて思っていたら


さっきぶつかった人が


……いる!


そしてちゃっかり目が合ってしまった。


またまた、ペコリと頭を下げてきた。


私もつられて頭を下げる。



……やっぱり見たことありそうだな~‥……



えっと……前の学校の人かな…?




…誰だっけなぁ…。