「…ありがと……、里穂…。」



落ち着いた私の頭の中は



これからどうするか



それ一つしか考えられなかった。



「これからどうしよ…。」



ため息をつきながらつぶやく。



「…うーん…葵は創太とどうなりたいの?」



どうなりたい…?


「仲直りしたい‥…!」



「なんで仲直りしたいの?」


なんでって……



もちろん‥…っ


「このままじゃイヤだもん‥…!もっと4人で仲良くしてたい…!」



笑顔を浮かべている里穂。



「…葵、それなら仲直りできるよ!」



「里穂…!じゃあ…行ってく……」




「待って!」



私の手を引っ張る里穂。



「え…、何で……?」



「里穂は、すぐ行動できるのは良いところだと思うよ。でもね……」



「でも……?」



「少しぐらいは…ゆっくり考えてみて…!」



「……。」



「……さっきみたいになっちゃったら……悲しいよ……!」



涙目になって言う里穂。



「……分かった。ありがと、里穂…!」



「……でさ…葵、聞いてよー!」



そして、全部を話す里穂は


幸せいっぱいというような笑顔で


すごく可愛かった。