ガラガラガラガラ……
ここは……保健室?
誰かが保健室から出入りをしたドアの音で目が覚めた。
さっきの夢みたいに…仲直りできてたらいいのにな…。
ぼやけている視界に
あたりがカーテンでおおわれたベッド。
………私……
なにしてたんだっけ…?
「葵?!気がついた?!」
驚いた表情で私を見つめる里穂。
「里穂……?私………どうしたの?」
「覚えてないの?!倒れたんだよ?!」
……倒れた…?
「葵……!良かった……気がついて……」
日向がホッとしたように言う
「……創太…は?」
少し体を起きあがらせて
周りを見渡す
「………ごめん、いない…。」
そうだよね…
ケンカしてる人の心配なんかしないか。
……それが普通だもん‥…。
「もう、私元気だから帰ろ!」
倒れたとは全然思えないぐらい体が軽い
「………うん、そうしよっか…!」
「じゃ、行くかー……!」
先生にペコリとおじぎをした後
保健室を出て行った。
……3人で…………。

