「葵ー!聞いて聞いてー!」
私達の話をさえぎるように
里穂は笑顔で言う
「んー、なにー………?」
「……葵…?どうしたの?大丈夫……?」
創太はどこかへ歩いていく
「え、何が?!大丈夫だよー!」
「……葵、創太と何があったの?」
里穂には全部お見通しだな……。
「……色々言われてさ、謝ってもらったのに、そのあとはさ、他のことがあって…」
「………他のこと…?」
「……うん。………よくひまわり畑の夢見るんだけど……、それを知ってるみたいでさ……」
「………ひまわり畑……?」
「…………私、小さい頃に男の子と何か約束したみたいなんだけど……」
「…………。」
「……そんな感じ…。」
里穂は私の背中を優しくさする
「えっと……約束…?…とかは聞いたことも無いんだけど………無理はしないでね…!」
………その暖かさが
私の心を癒していく
あれ………?
何か思い出せそうな………
頭の中が真っ白になる
『葵…!大きくなったら…一緒…に…し………』
2つの言葉が重なる
『僕の名前は……………』
『オレは……………………』
2人の男の子の顔がぼやけて
私の手を引く。
『……ほ……のとこに行こ…!』
『ずっと……ずっと……5…………人で……』
「はぁ…はぁ…………っ」
「大丈夫?!」
「…………5……に……ん…で…………」
「葵……?!」
そして私の意識は飛んだ

