クラスメートの話し声で目が覚める。
……寝てた…?
となりには創太が座ってこっちを見てる
さっきみたいに怒ってるような瞳じゃなくて
少しだけ、悲しそうな瞳だった。
私は勢いよく目をそらそうとした。
「……ごめん。」
創太が私の肩を掴んで謝っている
…え?
「オレ…ヒドいこと言い過ぎてごめん。」
「いっぱい傷つけてごめん。」
一言ずつ言った分、
創太はうつむいていく。
「だから……」
「……なんで……?今謝るの……?!」
「…それは………葵が寝てるときに‥…さ…」
私が寝てるとき?!
「“謝ってよ………!”って泣きながら言ってたから……。」
は?!
「……言ってなんか…ないし。」
「……言ったし。」
「私がどんな夢見てるかも分かんないくせに……!」
「………分かるよ…!」
「私はいつもどこにいるの……?!」
「……里見町のひまわり畑。」
え…………?
「………なんで分かんの?」
「分かるって言っただろ。」
「……あの子の事も……約束の事も………?!」
「…………それは……」

