そのあと、4人で話し込んでいた。
なんだか、時間が戻ったような気がした。
「なぁ、里穂ぉー、アルバムある?」
「あるよー!……多分?」
「多分って!」
「葵も帰ってきたし、久々に…な!」
「いいかもな。」
里穂は急いでアルバムを探しに行った。
アルバムかぁ…
いっぱい写真、撮ったっけ…?
「あったよー!」
「おぉ!早く早く!」
「ワクワクするねぇ!」
「…だな。」
アルバムをめくると、きれいなひまわり畑の写真があった。
…ひまわり畑…?
夢で……見たような……‥…?
…いや、違う……な…
「葵……どうかした?」
「えっ?」
「なんか、ボーッとしてたから……」
「え、そう?ごめんね~…!」
ち、違うか…!
「…」
「創太?どうした?何かあったのか?」
「…別に。」
「ならいーけどさ…」
創太、疲れてるのかな…
「今日はもう帰ろうかな…!」
「葵、引っ越しとかで疲れてるよね!ごめんね!」
「ううん、全然大丈夫!じゃあまた…」
「明日から高校だなー!楽しみ!」
「えっ?」
明日から…高校だって?
「うん、明日入学式だし…知らなかった?」
「全然知らなかった…。」
「じゃあさ、みんなで一緒に行こ!」
「行こー!時間は?」
「…メール送る!って、メアド知らないじゃん!」
そういえば…そうだ…。
「じゃあ…はい!これ、私のメアド!」
「ありがとう!」
「あとで、みんなのも送るね!」
「はーい!じゃあ、また明日ねー!」
家の外までみんなが見送ってくれている。
昔みたいに戻れて、本当に良かった…

