どしゃ降りの中、2人で傘に入ると
傘が小さい。
それを見ている高校の人たち。
………恥ずかしい…っ!
「……ぃ?」
……里穂たちはどうしたかな…?
「葵!」
いきなり、創太が大声を出したのに驚いて
「ひゃいっ!」
変な声を出してしまった…。
「大丈夫か?」
いやいやいやいや、大丈夫じゃないです
でも、そんな事言ったら歩いて帰って風邪引くから…
言えるわけもなく
「大丈夫ー!」
「ウソつけ。」
えっ?!
「え、な、なにがー?!」
「俺の勘だけど、他の人がいて見られるからイヤなんでしょ?」
ギクゥ…………ッ!?
「ほら、図星だろ?」
「べ、別に違うし……っ!」
バシッと創太の事を叩こうとすると
ツルッ……!
ヤバい、滑った……!
転びそう…………!
……学校の教室でもこんな事あったな……
そっと目を開く…
あれ……?
体……支えられてる……?
「おい、葵…、危ないだろ。」
創太…………?
雨で髪が少しだけ濡れて
前髪が私にかかっている
そして
綺麗で透き通った瞳が
私を見つめている
………顔が……
近いよ……………っ!

