うっすらと目を開くと
眩しい光と、ぼやけた顔が見えた。
……誰…?
…………創太…?
そんなわけないか…。
なんで、なんで創太は
フった人に好きなんて言えるの?
なにそれ…
分かんないよ…
少し前の私だったら……喜んでたかもな…。
「………っ!」
こぼれ落ちていきそうな涙を拭おうとしたとき
何かが顔を覆った。
これ……ジャージ…?
寝ている私にあの人ジャージを投げてきた
「あの……!…あなたは……?」
上半身だけ起きあがらせて聞いてみる
「………葵の知ってる奴。」
それって……やっぱり……!
……ううん、違う
「…………ごめん、創太じゃない…。」
………この声
日向だ…。

