「え…?」
俺の好きな人……。
「ごめん、見ちゃった。」
ああ……。
あれか……。
俺が葵に馬乗りになった時か……
心臓は大きな音を立てる
あの時の葵の表情は………
って俺は何考えてんだ……!
でも、俺には断る事しかできない
「里穂、ごめん……」
「…うん、分かってるって!」
明るい笑顔で笑う里穂。
「えっと……さ…」
「宿題しよ!まだ終わってないから!」
そうして、残りの宿題をやっていた。
「…あ、そろそろ帰ろうかな!」
もう宿題も終わった頃だった
「分かった!忘れ物ないか?」
「うん!葵の事、大切にしてね!」
そう言って里穂はドアを閉めた
“葵の事、大切に”
か…。

