“好き”? 里穂が……… こんな俺を? 「……里穂…?」 「……あ、あれは…嘘じゃないけど……えっとね…あの……っ!」 里穂は焦って言葉が詰まる 「……どっち?」 「………す、好きなの…っ!」 いつも一緒だった里穂が 俺に“好き”だと言った なんだろう 俺は、里穂に負けたような気がした 「いきなりでごめんね。」 困ったように笑いながらも 瞳は潤んでいて、今にも涙がこぼれそうだ 「……里穂…」 「私…ね、日向の好きな人分かるの…」