辺りは騒然として注目は黒石さんに行く
「黒石さん、ちょっと黙ってて」
私は黒石さんの言葉なんか無視して私は日向の目の前に立つ
「あれは、私が泣いてて慰めてもらっただけだよ…。」
“事故なの”
という言葉じゃないものが声に出た
それを聞いた日向は、涙を拭いて
「……ごめんな…。」
そう言って私の頭を撫でた
「ちょっと黒石、出てってもらえるか?」
日向は優しいような、恐いような声で言った
「わ、分かってるわよ!」
大きな音をたてて、教室から出て行った
教室に残ったのは、日向と里穂と私。
「……あの…さ…恵の話していいか…?」
私の心臓が音をたてる
「あ……う、ん………。」
「ちょっと私、トイレ行ってくるね!」
里穂はいきなり教室を飛び出した
恵の話…?
恵……。
さっきはごめんね。
今謝っても意味ないんだろうけどさ…
「……一回しか言わないからな!」
「え、あ、うん……!」
心臓が大きく音をたて始める
私は少しでもこの後の言葉を予想しておくべきだった
いや、予想を越えるものだった。
「恵は多分葵の事好きだよ。」
こんなの
予想できないや。

