「葵……どうして泣いて……」
「青葉、ちょっと黙ってて。」
創太の言葉に被せるように
恵はハッキリと突き放すように言う。
「葵、助けてあげよっか?」
そして恵は顔を近づけて耳元でささやく。
多分……ここに残ってても何も変わらない
いきなりじゃ、心の準備もできてないし…
「え、ど、どういう事……?」
創太に聞こえない小さな声でつぶやく。
そして、数秒時間がたって……
「オレら、付き合ってんだよね。今の状況見て分かんないかな~…」
おいおい……?!
これじゃもっと……
助けるってこーゆーこと?!
「え……おい……どういう……」
「だから、葵の事あきらめてくんない?」
ええええええええ?!
だから、これじゃ………
「葵、助けるためだから、我慢して。」
耳元で優しくささやく。
私は恵の吐息にドキッとした
は、恥ずかしい……!
「なぁ、葵はどう思ってんだよ。これ、嘘なんだろ。」
低いトーンで怒ってるのが顔を見なくても分かる
怖い……でも……
ごめん、創太……
ほんっと私ってバカだよね。
「ごめん、恵…やっぱり……」
そう言い掛けたところで
バンッ!
屋上のドアが勢いよく開く
「創太君ーっ!」
この声………まさか……

